2025年5月6日、国民的アイドルグループ「嵐」が来年春に開催予定の全国ツアーをもって、グループとしての活動を正式に終了、すなわち「解散」することを発表した。この発表は、同日、メンバー5人がそろってファンクラブ向けに公開された動画の中で明かされたもので、嵐として5人がそろって姿を見せたのは、実に1587日ぶりとなった。
感謝を伝える“最後の嵐”ツアー
嵐は2020年12月31日をもって活動を休止しており、それ以降は各メンバーが個々の道を歩んできた。今回の再集結にあたり、リーダーの大野智さんは、グループとしての最終的な結論について、次のように語った。
「時間をかけて、何度も話し合いを重ね、みんなで出した結論は、もう一度集まって、嵐としてのコンサートを行い、コロナによってかなえられなかったファンの皆さんに直接感謝を伝える、直接パフォーマンスを見てもらう、ということをもって、5人での活動を終了するということでした」
この発言からも分かる通り、メンバーの中で最も早く芸能活動から離れていた大野さんを含め、5人全員が揃って再びステージに立つことには大きな意味がある。かつて叶えられなかった“ファンへの直接の感謝”を届けることが、今回のツアーの最大の目的だ。
変わらぬ姿、変わらぬ想い
今回の5人の再会は、活動休止前と変わらぬ温かく和やかな雰囲気で行われた。各メンバーとも大きな変化はなく、あくまで自然体でファンに言葉を届けたその姿に、多くのファンが安堵と感動の声を寄せている。
「嵐」という時代に、幕を下ろす準備
デビューから25周年を迎える2024年。嵐は、再集結と全国ツアーという形で、その歴史に静かに、しかし力強く幕を下ろすことを決めた。
「活動休止」から「解散」へ――その道のりには、ファンとの信頼と深い絆、そして何よりも“感謝”が詰まっている。
来春のツアーは、まさに嵐からファンへ贈られる、最後の大切なメッセージとなるだろう。
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